なおみの会とは
精神障がい者が自立して地域生活ができる社会の形成を目指しています。
私たちが目指すこと
障がいをもっても、なお美しく生きる
私たちは、どんな困難・障がいがあろうとも、そこから人としての生き方を学び、人として尊厳を回復し、尊敬される美しい生き方を求めていきます。
精神障がい者には「恐い、危ない、危険」などの差別観があります。交流が進むと更に「怠けている」「甘えている」…と差別は進みます。地域の人々へ精神障がいについて正しく理解いただき、差別をなくし、障がい者が自立して地域生活ができる社会の形成を目指します。
そのために、まず、私たち家族が「支えあい・学び合い・働きかける」の活動を強化・継続することが必要であり、なおみの会は行政、社会福祉協議会、企業、団体などと連携し、障がいへの理解、啓発を進めます。
これまでのあゆみ
平成4年に直方・鞍手地域精神障がい者家族会・なおみの会が立ち上げられました。病院、行政、精神保健福祉士協会など多くの方々の理解と協力で、精神科病院の空き病棟内に「共同作業所」が開所したのは約2年後の平成6年。支援員は家族の方々の手弁当ボランティアに支えられ、地域における唯一の精神障がい者の日中活動の場を10数年間、提供し続けました。
平成13年4月、精神科病棟から出て、活動の拠点は民家の2階に移りました。誤解、偏見の強い風潮の中この物件は元市長の邸宅であり、地域住民への理解・啓発も含め、行政主導の移転で何とか実現したのでした。精神障がい者の福祉が進むにつれ、入所希望者が増えたため、平成17年6月に農協支所の跡・鉄筋コンクリートの建物に移動。平成18年8月には、直鞍地域西方からの利用者が通所しやすいよう、現代国際巨匠絵画展で資金を得て、宮若市に第2作業所を立ち上げました。
障害者自立支援法の施行を受けて平成19年10月、第1作業所が福祉就労施設、第2作業所が地域活動支援センターとして出発し、障がいを持つ方々の自立へ向けて取り組みを強化しました。その後、第2作業所も福祉就労施設とし、新たに地域活動支援センターを直方市山部(直鞍地域の中心的位置)に開設し、そして、グループホームと相談事業所を、本人・家族の要望にこたえる形で事業を拡げました。
私たちの事業のすすめ方
私たちは、障がい者が自立して地域生活ができる社会を目指し、障がい者本人と家族の多様なニーズに基づいて、精神障がい者福祉の充実をすすめます。
01誰でも自分ができることで働ける場をつくります
他の施設で働けない人であっても、障がい者本人の状況や希望に寄り添い、使用する道具や補助具などの工夫を行います。
02独り立ちにつながる支援をします
グループホームや相談支援を通して、家族から離れてのひとり暮らしなど、一人ひとりの生活・暮らし方(生き方)をコーディネートします。
03地域で包括的な支援を目指します
地域において、精神障がい者の包括的な支援ができるよう、行政や社会福祉協議会、企業など関係機関との連携を進めます。